TWIN BEST

フランク永井 TWIN BEST歌詞
1.16トン


2.場末のペット吹き

作詞:宮川哲夫
作曲:吉田正

雨が降るから ただなんとなく
ちょっとしおれて 見ただけさ
涙ふくよな 柄ではないよ
どうせ場末の 三流劇場の
俺はしがない ペット吹き

夢を見た日も ないではないが
それを云ったら 笑われる
何も聞くなよ ドラムの兄貴
古い昔の 傷あとなんか
撫ぜりゃなおさら つらいだけ

欲を出したら かぎりがないと
いつかあの娘も 云ったっけ
好きでえらんだ ブンチャン稼業
なんで今更 やめられようか
いっちょ吹くから きいてくれ


3.たそがれシャンソン


4.一三,八〇〇円


5.東京午前三時

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

真っ紅なドレスが よく似合う
あの娘想うて むせぶのか
ナイト・クラブの 青い灯に
甘くやさしい サキソフォン
あぁあぁ 東京の
夜の名残りの 午前三時よ

可愛い顔して街角の
白い夜霧に 濡れながら
待っていそうな 気もするが
あの娘気ままな 流れ星
あぁあぁ 東京の
恋の名残りの 午前三時よ

おもかげまぶたに 裏路へ
出れば冷たい アスファルト
似た娘乗せゆく キャデラック
テイル・ランプが ただ赤い
あぁあぁ 東京の
夜の名残りの 午前三時よ


6.羽田発7時50分

作詞:宮川哲夫
作曲:豊田一雄

星も見えない空 淋しく眺め
待っていたけど 逢えないひとよ
さよなら さよなら
俺を急かせる 最終便
ああ 羽田発7時50分

恋はせつないもの 儚いものよ
知っていながら 瞼が濡れる
さよなら さよなら
うるむロビーの 紅い灯よ
ああ 羽田発7時50分

忘れられない夢 見涯(みは)てぬ夢を
捨てて旅立つ 心は暗い
さよなら さよなら
俺は涙を のせてゆく
ああ 羽田発7時50分


7.夜霧の第2国道


8.有楽町で逢いましょう

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

あなたを待てば 雨が降る
濡れて来ぬかと 気にかかる
ああ ビルのほとりのティー・ルーム
雨もいとしや唄ってる
甘いブルース
あなたとわたしの合言葉
「有楽町で逢いましょう」

こころにしみる 雨の唄
駅のホームも濡れたろう
ああ 小窓にけむる デパートよ
きょうの映画(シネマ)は ロードショー
かわすささやき
あなたとわたしの合言葉
「有楽町で逢いましょう」

かなしい宵は 悲しよに
燃えるやさしい 街あかり
ああ 命をかけた恋の花
咲いておくれよ いつまでも
いついつまでも
あなたとわたしの合言葉
「有楽町で逢いましょう」


9.街角のギター

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

淋しや 町の夜は更けて
何をささやく あのギター
やるせなさそに つらそうに
すすり泣きつつ 流れゆく
ああ 雨の街角

忘れられない 面影を
呼んで泣くのか あのギター
哀れしぼんだ 恋の花
又の咲く日が あるかしら
ああ 夜の街角

別れた人を うらまずに
一人聞いてる あのギター
泣けよ泣け泣け 泣くよりも
つらい俺らの この胸を
ああ 濡らす街角


10.公園の手品師

作詞:宮川哲夫
作曲:吉田正

鳩がとびたつ公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
薄れ日に微笑みながら 季節の歌を
ラララン ラララン
ラララン 唄っているよ
貸してあげよか アコーディオン
銀杏は手品師 老いたピエロ

雲が流れる公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
口上は云わないけれど なれた手つきで
ラララン ラララン
ラララン カードを撒くよ
秋がゆくんだ 冬がくる
銀杏は手品師 老いたピエロ

風が冷たい公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
何もかも聞いていながら 知らん顔して
ラララン ラララン
ラララン すましているよ
呼んでおくれよ 幸福を
銀杏は手品師 老いたピエロ


11.西銀座駅前

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

ABC・XYZ これは俺らの 口癖さ
今夜も刺激が 欲しくって
メトロを降りて 階段昇りゃ
霧にうず巻く まぶしいネオン
いかすじゃないか 西銀座駅前

ABC・XYZ そこのクラブは顔なじみ
酒には弱いが 女には
強いといった 野郎もいたが
何処へ消えたか 泣き虫だった
いかすじゃないか 西銀座駅前

ABC・XYZ 若い二人はジャズ喫茶
ひとりの俺の行く先は
信号燈が 知っている筈さ
恋は苦手の 淋しがりやだ
いかすじゃないか 西銀座駅前


12.こいさんのラブ・コール

作詞:石浜恒夫
作曲:大野正雄

なんで泣きはる 泣いてはる
思いでの 柳並木も
川のかごめも知っている
あわいたそがれ 白い小百合に
ほほよせて さいなら 大阪の町
こいさん こいさん
「女であること」 ああ 夢みる

なんで泣きはる 泣いてはる
花いけの 白いしゃくやく
庭の燕も知っている
プラットホームの 夜の小雨に
ひとりたたずみ さいなら 東京の町
こいさん こいさん
「女であること」 ああ 夢みる

なんで泣きはる 泣いてはる
夕焼けの 赤い木蓮
籠の小鳥も知っている
あこがれ遠く 手のり文鳥
よんでみて さいなら 幸せの町
こいさん こいさん
「女であること」 ああ 夢みる


13.ラヴ・レター


14.俺は淋しいんだ

作詞:佐伯孝夫
作曲:渡久地政信

赤い灯 青い灯 ともる街角に
あの娘を捨てて 俺はゆく
さようなら さようなら 俺は淋しいんだ
あの娘と別れて ひとり旅へゆく

見返る あの街 星も泣いている
まぶたもいつか 熱くなる
さようなら さようなら 俺は淋しいんだ
夜風に可愛や 声がきこえくる

あの娘の瞳も 忘れられないに
手紙を残し またの旅
さようなら さようなら 俺は淋しいんだ
男のさだめさ ひとり旅へゆく


15.夜霧に消えたチャコ

作詞:宮川哲夫
作曲:渡久地政信

俺のこころを 知りながら
なんでだまって 消えたんだ
チャコ チャコ
酒場に咲いた 花だけど
あの娘は可憐な
可憐な 娘だったよ

夢のないのが 淋しいと
霧に濡らした 白い頬
チャコ チャコ
忘れはしない いつまでも
あの日の悲しい
悲しい まなざしを

青いネオンが 泣いている
紅いネオンも 涙ぐむ
チャコ チャコ
帰っておくれ もう一度
俺のせつない
せつない この胸に


16.初恋の山


17.恋夜

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

(セリフ)小さな酒場の帰りだった。
いつか寄せ合っていた
二人の肩に、夜霧が降っていた。
可愛かった、可愛かったんだ。
街角へきた。別れられなかった。はなせなかった。

たまらなくって いとしくて
何にも言わず 口づけた
可愛い唇に 残ってた
エンゼル・キッス 桃色の
ああ たった一度の 恋の夜

(セリフ)あなたは泣いていた。
「ごめんよ」と云えば「いいの」と、
あなたは云ってくれた。

でも、「好きよ」とは
云ってくれなかった。

忘れられない いまもなお
あなたの甘い 唇が
薄紫に 霧ふれど
さよならさえも 言わないで
ああ どこへ消えたか 恋の鳥

恋に悲しく 身をまかせ
流され泣いて 街ゆけど
酒場のドアはひらくのに
エンゼル・キッス あの女
ああ たった一度の 恋の夜


18.冷いキッス

作詞:東島竜次
作曲:渡久地政信

冷たいキッス 冷たいキッス

遠い国から 吹いてくる
冷たい風の 街角で
冷たいキッスを 残したままで
なんにも云わずに 別れた人よ
そのときの そのときの 冷たさが
私の心を傷つける

細い通りの 喫茶店
愛していると だしぬけに
小さくいって 私の右手
そっと握った その手のあつさ
そのひとの そのひとの 思い出が
私の心に灯をともす

雨のそぼ降る 日曜日
別れたひとの 思い出を
ひとりでそっと だきしめたくて
古い日記の ページをめくる
あの人も この人も 離れて遠く
私はひとりただひとり


19.東京ナイト・クラブ(フランク永井,松尾和子)


20.好き好き好き

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

好き 好き好き 霧の都 東京
好き 好き好き うるむ ネオンの街
いつも いつでも 君と僕と二人
とっても素敵 おしゃれ横丁の飾窓
パリごのみの ファッション
好き 好き好き 僕は あなたが好き

好き 好き好き 箱根スカイライン
好き 好き好き 芦の湖畔の夜
あの日 あの時 君と僕と二人
とっても素敵 星の降るよな テラス
忘れられない キッス
好き 好き好き 僕は あなたが好き

とっても素敵 恋のカクテル・コーナー
燃えて 合わせるグラス
好き 好き好き 僕は あなたが好き


21.星になりたい


22.東京カチート

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

東京カチート カチート・カチート

赤い灯がつく赤坂タウン
甘くながれる夜の色
恋にゃ泣いたが カチートよ
カクテルグラスに からませた
あの娘の白い指 白い指
好きになっては いけないかい
僕の可愛い相棒よ
東京カチート カチート・カチート

霧に濡れてる赤坂タウン
ミッド・ナイトの カーニバル
もしもあの娘が カチートよ
この僕愛してくれるなら
踊って離さない 離さない
好きになっては いけないかい
僕の可愛い相棒よ
東京カチート カチート・カチート

いいよ いいんだカチートよ
あの娘がこの僕夢にでも
みたらと思うのさ 思うのさ
好きになっては いけないかい
僕の可愛い相棒よ
東京カチート カチート・カチート


23.君恋し

作詞:時雨音羽
作曲:佐々紅華

宵闇せまれば 悩みは涯なし
みだるる心に うつるは誰が影
君恋し 唇あせねど
涙はあふれて 今宵も更け行く

唄声すぎゆき 足音ひびけど
いずこにたずねん こころの面影
君恋し おもいはみだれて
苦しき幾夜を 誰がため忍ばん

去りゆくあの影 消えゆくあの影
誰がためささえん つかれし心よ
君恋し ともしびうすれて
えんじの紅帯 ゆるむもさびしや


24.国道18号線(フランク永井,松尾和子)


25.悲しみは消えない


26.新東京小唄


27.霧子のタンゴ

作詞:吉田正
作曲:吉田正

好きだから とても とても とても
好きだから 別れてきたんだよ
霧子はこの俺 信じてくれた
それだから 俺はつらくなって
旅に出たんだよ

逢いたくて とても とても とても
逢いたくて お前の名を呼んだ
可愛いい霧子よ 泣いてはせぬか
いますぐに 汽車に乗って行きたい
愛の降る街へ

愛してる いまも いまも いまも
愛してる 死ぬほど愛してる
心の奥に 生きてる霧子
幸福になっておくれ 霧子 幸福に霧子
幸福に霧子 幸福に霧子


28.赤ちゃんは王様だ


29.逢いたくて

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

淋しくて 淋しくて
雨も泣くのさ
逢いたくて 逢いたくて
ここへ来たのさ
ママも酒場も 変わりはせぬに
なぜにあの娘は
なぜにあの娘は
帰らない

儚くて 儚くて
酒も苦いさ
待つなんて 待つなんて
とても辛いさ
いつもやさしく 微笑みかけた
花のあの娘は
花のあの娘は
帰らない

好きだから 好きだから
恨みゃしないさ
切なくて 切なくて
ママにきいたさ
雨はやまない 濡れてはせぬか
僕のあの娘は
僕のあの娘は
帰らない


30.大阪ぐらし

作詞:石浜恒夫
作曲:大野正雄

赤い夕映え 通天閣も
染めて燃えてる 夕陽ヶ丘よ
娘なりゃこそ 意地かけまする
花も茜の 夾竹桃

がたろ横丁で 行き暮れ泣いて
ここが思案の 合縁奇縁
おなごなりゃこそ 願かけまする
恋の思案の 法善寺

坂田三吉 端歩もついた
銀が泣いてる 勝負師気質
めおとなりゃこそ 世話かけまする
おれも泣いてる 胸のうち

夕は夕凪 夕凪千鳥
鴎啼け啼け 大阪ぐらし
男なりゃこそ 夢かけまする
明日の才覚 土性っ骨


31.妻を恋うる唄

作詞:岩谷時子
作曲:吉田正

いつでも荒れた 手をしていたね
エプロンの端 まさぐりながら
首をかしげて笑うのが
朝のお前の癖だった

送ってくれる人もなく
毎朝勤めに行く僕を
お前はどこで見てるんだ

僕の声さえ届かない
空へ昇っていったきり
お前は帰って来ないのか
お前は帰って来ないのか

お前の髪の匂いがするよ
ひとつの櫛を ふたりで使う
これが貧しい僕達の
いつもしてきた癖だった

曇った鏡ふきながら
涙こぼしている僕を
忘れてどこへ行ったんだ

僕の眼にさえ届かない
雲のかなたへ行ったきり
お前は帰って来ないのか
お前は帰って来ないのか

昨夜は 雨が降りつづいたよ
巣を失った 小鳥のように
あてもないのに外へ出る
雨の降る日の癖だった

黙って肩をしめらせて
送りどころのない愛を
ひとりで夜に捨てるんだ

あつい想いも届かない
とおいところへ 行ったきり
お前は帰って来ないのか
お前は帰って来ないのか


32.加茂川ブルース

作詞:東次郎
作曲:吉田正

情ながした加茂川に
とけた淡雪はかなくて
好きや好きやと 寄り添うた
恋の真実が いまさらに
夜も待ってる ぼんぼりの
色を映して ほほ染めた
花の簪 コッポリの
舞妓いとしや 祇園町

焦れて焦らした先斗町
恋のもつれに 三味の音も
いややいややと 泣くような
おぼろ月夜の 東山
逢うてうれしや 木屋町に
灯るネオンも うるみがち
酔って踊って 夜も更けりゃ
肌もなつかし 京の夜

花見小路に雨が来て
濡れた黒髪 重たげに
ほんにほんにと細路地を
ぬけてお座敷 京化粧
都おどりで 知り逢うて
祇園祭りで 結ばれた
京の恋路に 身を灼けば
燃える夜空の 大文字


33.初恋の詩(うた)


34.大阪ろまん

作詞:石浜恒夫
作曲:吉田正

泣かへんおひとが しのび泣く
濡れてやさしい みどりの雨よ
好きやねん 好きやねん
いちょうネグラの 堂島すずめ
恋を意気地の 文楽人形
好きやねん 好きやねん
咲くやこの花 大阪ろまん

泣かへんおかたが むせび泣く
暮れてルージュの 道頓堀で
好きやもん 好きやもん
夫婦ぜんざい 笑うて泣いて
めしの看板 人情喜劇
好きやもん 好きやもん
月も素顔の 大阪ろまん

泣かへんつもりが すすり泣く
更けてさみしい 曾根崎あたり
好きやから 好きやから
逢いに北浜 浮世の小路
橋の下には 鴎がいやる
好きやから 好きやから
消えたネオンも 大阪ろまん


35.たそがれ酒場


36.月影のささやき


37.林檎ッコ


38.おまえに

作詞:岩谷時子
作曲:吉田正

そばにいてくれる だけでいい
黙っていても いいんだよ
僕のほころび ぬえるのは
おなじ心の 傷をもつ
おまえのほかに だれもない
そばにいてくれる だけでいい

そばにいてくれる だけでいい
泣きたい時も ここで泣け
涙をふくのは 僕だから
おなじ喜び 知るものは
おまえのほかに だれもない
そばにいてくれる だけでいい

そばにいてくれる だけでいい
約束をした あの日から
遠くここまで 来た二人
おなじ調べを 唄うのは
おまえのほかに だれもない
そばにいてくれる だけでいい